Windows EC2に於けるストレージ容量(EBSボリューム)拡張方法のまとめ

Windows EC2に於けるストレージ容量(EBSボリューム)拡張方法のまとめ

Clock Icon2015.01.06

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遅ればせながら新年1発目のブログエントリとなります。本年2015年も何卒宜しくお願い致します。m(_ _)m

さて、(個人的に)2015年1発目のエントリはEC2インスタンス(Windows Server 2012)に於ける『ストレージ容量の追加・拡張』に関する手順について備忘録がてら整理してみたいと思います。Linuxについては割とまとまっているのですがWindowsも最近は利用する機会が増えて来ていますのでこのタイミングで実行結果も兼ねてひと通りやってみようと思いました。

目次

検証環境の準備

まずは検証環境の準備。Windows Server 2012の日本語バージョンのインスタンスをおもむろに用意します。

windows-ec2-ebs-modify-01

ストレージ構成としてはCドライブ30GB、Dドライブ50GBを準備しました。

windows-ec2-ebs-modify-02

インスタンス起動後のドライブ状況。

windows-ec2-ebs-modify-03

ルート(Cドライブ)のストレージ容量変更

まずはルートボリューム、Windowsのドライブで言うと『Cドライブ』に当たるストレージの拡張方法に関する手順です。作業にあたって、インスタンスの停止作業を最初に行います。

expand-ec2win-root-volume-01

EC2管理メニューの[Volumes]から対象となっているEBSを選択し、[Detach Volume]を実行。

expand-ec2win-root-volume-02

デタッチ処理を行ったEBSに対して、スナップショットの作成[Create Snapshot]を行います。

expand-ec2win-root-volume-03 expand-ec2win-root-volume-04

次いで、作成したスナップショットから新たにボリュームを作成(Create Volume)します。

expand-ec2win-root-volume-05

ここで作成するボリュームは拡張後のサイズを指定。

expand-ec2win-root-volume-06

作成したボリュームを、再度対象のインスタンスにアタッチします。

expand-ec2win-root-volume-07

インスタンスIDを入力した時点で自動的に『xvdf』とデバイス名が設定される場合がありますが、この値は適切ではありません。

expand-ec2win-root-volume-08

以下の様に、『/dev/sda1』と書き換えてアタッチ処理を行うようにしてください。

expand-ec2win-root-volume-09

上記作業が終わったらインスタンスを起動。

expand-ec2win-root-volume-10

起動直後の構成。この時点ではまだ拡張が反映されていません。

expand-ec2win-root-volume-11

システムの管理メニューから[コンピュータの管理]→[ディスクの管理]を選択。対象となっているドライブを右クリックして[ボリュームの拡張]を実行。

expand-ec2win-root-volume-12

拡張ウィザードに進みますので、そのまま作業を進めます。

expand-ec2win-root-volume-13

拡張作業終了後の表示内容。先程の内容とは変わり、拡張が上手く出来ています。

expand-ec2win-root-volume-14

エクスプローラー上でも同様に拡張したストレージ構成の内容に変わっている事を確認出来ました。

expand-ec2win-root-volume-15

新規ドライブ(EBS)の追加

続いて、新しくドライブを追加したい場合の手順です。今回Cドライブ・Dドライブの初期構成で進めてみていますが、新たにEドライブが欲しい!と言うようなケースですね。

まずはインスタンス停止後、新規でEBSボリュームを作成します。

expand-ec2win-add-volume-01

そしてそのボリュームを任意のインスタンスにアタッチ。

expand-ec2win-add-volume-02

アタッチの際のデバイス名については上記の設定値とは異なりますので注意。(xvdfからの値が許可されているようです)

expand-ec2win-add-volume-03

ドライブ(EBSボリューム)の追加に関しては管理メニューによる反映作業は不要です。インスタンス再起動後、以下の様に新しくEドライブが利用出来るようになりました。

expand-ec2win-add-volume-04

既存ドライブ(EBS)の拡張

最後に、既存ドライブでCドライブ以外のモノに関する拡張です。基本的には前述のルートボリュームEBS拡張と作業内容は同じです。ちなみにですが、EBSを複数のパーティションに区切って利用していた場合、最後のパーティションのドライブしか拡張出来ない等の制約がありますのでご注意ください。(※1ドライブ1EBSの構成であれば問題ありません)

expand-ec2win-not-root-volume-01

(追記:実演)既存ドライブ(EBS)の拡張(Dドライブの場合)

『上記既存ドライブの拡張』部分、読み返してみると若干分かり辛い部分があったので改めて実演した内容を下記にまとめてみました。Cドライブとは別にDドライブ(100GB)を持っていて、そのDドライブを100GBから拡張する、というシナリオです。

インスタンスを停止して対象ボリュームをデタッチ。

storage-extend-01

デタッチしたボリュームからスナップショットを作成。

storage-extend-02

スナップショットには任意の名前を設定します。

storage-extend-03

スナップショットからボリュームを作成。

storage-extend-04

ボリュームのストレージサイズ等を設定します。ここでは既存サイズから10GBだけ増やしてみました。

storage-extend-05

デバイス名については既存設定値のまま進めます。

storage-extend-06

Windowsインスタンス起動。この時点ではエクスプローラーからDドライブは見えていません。『コンピュータの管理』から、対象となっているディスク部分を『オンライン』に変更。

storage-extend-07

オンラインになっている事を確認し、[ボリュームの拡張]を選択。

storage-extend-08

ボリュームの拡張ウィザードの部分はデフォルト値のまま進めます。

storage-extend-09

作業が完了し、容量が拡張出来ている事を確認出来ました。

storage-extend-10

エクスプローラー上でも拡張されている事が確認出来ました。

storage-extend-11

まとめ

以上、Windows EC2インスタンスに於けるストレージ構成(EBS)の変更・拡張に関する作業のまとめでした。ログファイルや各種コンテンツファイル等の増加に応じて、適切な拡張作業を心掛けたいところですね。こちらからは以上です。

参考情報:

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